旅本
当時の人たちにとって、一生に数度とない旅の体験を満喫するのに役立ったのは、「旅本」です。 |
和綴じの旅本
当時の本から複写し、和綴じにより作成したレプリカです。 通常はガラスケースに収めていますが、ご希望があれば、手に取ってご覧いただけます。 ◆江戸名所図会: 江戸時代後期(1830年代)に発行された江戸及び江戸近郊の名所を案内する地誌。 全7巻20冊のうち、川崎を紹介する冊子を展示しています。 ◆旅行用心集: 旅立ち前の準備から、旅先での注意事項、携行すべき品、船酔いや食あたりの対処など、旅の心得や役立つ情報をまとめた旅の手引書。 ◆東海道中膝栗毛: 十返舎一九による弥次さん喜多さんの滑稽な道中記で、街道の名物や名所が題材として織込まれている。 川崎宿での場面を含む冊子を展示しています。 |
道中記
|
江戸時代に旅本(現代の旅行ガイドに相当するもの)として、様々な道中記が、冊子状や絵図状の出版物として発行されました。 道中記には、交通、宿泊、土産、見どころ、食べ物等が書かれ、旅で役立つだけでなく、旅への憧れをかき立てる読み物でした。 道中記の内容を解説したシートは、手に取ってご覧いただけます。 ◆浪花講定宿帳(なにわこうじょうやどちょう) 浪花講は、安心して泊まることができる旅籠の組合に当たります。 浪花講所属旅籠の利用案内書です。 川崎宿では、「浅田や」「新田や」が浪花講に所属していました。 ◆東海道名所図会 東海道を題材とした道中記としては最も古いもの。1797年刊行。 ◆その他道中記 ◇諸国道中独案内(しょこくどうちゅうひとりあんない) ◇諸国細見道中独案内図(しょこくさいけんどうちゅうひとりあんないず) ◇諸国道中旅鏡(しょこくどうちゅうたびかがみ) ◇両海道日記 |